1989.5.20-2010.11.3
KOUがいなくなってから4ヶ月目の'11年3月末…
東日本大震災で被災した福島の両親がやって来て
7ヶ月間、一緒に暮らしていました
'11年10月末のKOUの一周忌を機に
我が家の近所にお引越し☆
両親がいる間に、moguraはヘルパーの資格を取り
高齢者施設に就職できました
KOUが見守ってくれていたようです
☆超重度の障害を持つ長男(サイトメガロウイルス症候群/小頭症/てんかんetc)が必死で生きた21年間の軌跡とその後のブログ ☆
ヘルパーの資格を取る前のこと
無資格で勤めた高齢者のデイサービス
入ったわいいけど、なんでこんなに多い・・・
・・・認知症の方!!
少し退屈な時間が続くと
とたんに不穏(ふ・お・ん)な空気が流れる
「家に帰らせて欲しいんだけど!」
「私、何をしたらいいのかしら?
何にもわからなくなっちゃって…」
「もう孫が帰ってくる時間だから帰ります」
と、自分の手荷物をまとめて
知らない間に帰ろうとする利用者さん
とくに多いのは
夕方の送迎車が出発する時間帯
順番待ちで残されると
不安はピークになるようで、
他の方は帰るのに
時間延長や泊りだったらタイヘン
「ちゃんと帰らせてもらえるの?」
「こんな遠いところに連れてこられて
一人で歩いて帰れないわ」
そのうちお金の話になり
「お支払いはどうしたらいいんですか?
お金を持ってないんですけど」
職員が話します
「お金はちゃんと頂いてますから安心してください」
「今までたくさん働いてこられたから
市が全部出してくれるんですよ」とか…
利用者さんも一度は納得するものの
また同じ質問をしたり、
今度は「お金が盗まれた」「家の鍵が盗まれた」と…
そんな方々の様子を見ていると
私に対応できるのか不安になりました
関わり方を職員の方々に尋ねたら
やっとバリデーションの勉強を
始めたばかりの手探り状態らしい
「バリデーション療法」を調べると
認知症の方と「共感して接する」ことらしい
以下が具体的な14のテクニック
NHK「生活ほっとモーニング」より)
1・ センタリング(精神の統一、集中)
2・ 事実に基づいた言葉を使う
3・ リフレージング(本人の言うことを繰り返す)
4・ 極端な表現を使う(最悪、最善の状態を想像させる)
例えば、「この食事はまずい」と文句を言ったら、
「今まで食べた中で最悪ですか」と聞く。
それが感情を発散させる手助けになる。
5・ 反対のことを想像する
6・ 思い出話をする(レミニシング)
7・ 真心をこめたアイコンタクトを保つ
かがんだり、座ったりして、認知症の人の目を直接見つめる。
信頼を築く。
8・ 曖昧な表現を使う
9・ はっきりとした低い、優しい声で話す
10・ミラーリング(相手の動きや感情に合わせる)
11・満たされていない人間的欲求と行動を結びつける
12・好きな感覚を用いる
視覚的な表現が好きな人には視覚的な表現で聞く
13・タッチング(ふれる)
指先で、ほほの上部に軽く円を描くようになでたり、
両手で肩と背中をさすったりして、気持ちを静める。
14・音楽を使う
バリデーション(認めるという意味)法では、
具体的なコミュニケーションの方法を示されていて
とても参考になりました
アルツハイマー病の第一ステージである「認知障害」の段階では、
「リフレージング(=本人の言葉を繰り返す)」
「思い出話をする」
「好きな感覚を用いる」
「極端な表現を使う」
というのが有効なテクニックだそうです
theme : 障害児と共に生きる日々
genre : 福祉・ボランティア